その3 メタボ中高年に朗報‼
目次
3-1 体脂肪が減る
高濃度茶カテキンを継続して摂取すると、体内の脂質代謝活性が高まり、エネルギーとして脂肪を消費しやすくして、体脂肪を低減させる効果があることがわかりました。
すなわち、やや太めの男女80名を2群に分け、食生活および運動量を日常生活そのままに維持した状態で茶カテキンを含む飲料を1日1本、12週間継続して飲んでもらう試験を行いました。
その結果、高濃度茶カテキン飲料を継続して飲んだ群は、コントロール飲料を飲んだ群に比べて、体重、BMI(体格指数)、腹部脂肪量(内臓脂肪量、皮下脂肪量)が減少することがわかりました。
(中略)
これまでの研究結果から、高濃度の茶カテキンを継続して摂取することによって、日常活動時の脂肪燃焼量や食事から摂った脂肪の燃焼量が増大すること、肝臓や筋肉での脂質代謝が活発になることが確認されています。
以上のことから、茶カテキンの働きにより脂肪がエネルギーとして消費されやすくなるため、体脂肪が減少すると考えられます。
3-2 カテキンとカフェインは肥満を抑える
(略)
緑茶には肥満抑制作用(脂肪蓄積抑制作用)があることが実験で確認されています。
マウスに緑茶粉末を2%混ぜた餌を4ヶ月間与えたところ、餌を食べる量が変わらないのにも関わらず、普通の餌を与えたマウスと比べて、お腹の中の脂肪の量が約60%も少なくなっていました。そして、血液中や肝臓中の脂肪の量も著しく減少していました。
さらに、緑茶の主要成分である茶カテキンとカフェインの2つの成分を組み合わせると、緑茶と同様の脂肪蓄積抑制作用があることがわかりました。
この抑制メカニズムとして、茶カテキンとカフェインが肝臓や脂肪細胞の脂質代謝を改善することや体内の熱産生機能を促進することがわかり、運動と緑茶成分の摂取を併用することで効率よく脂肪が消費され、肥満が抑制
できることがわかりました。
3-3 体脂肪を低下させる
血中中性脂肪上昇抑制作用
(略)
動物実験により、緑茶に多く含まれるエピガロカテキンガレートなどのガレート型カテキンの投与では、血中の中性脂肪の上昇が抑えられることがわかりました(J. Nutr., 135, 155,2005.)。
体脂肪低下作用
(略)
BMIが高めの人に、ガレート型カテキン90%以上の茶カテキン215.3mgを含む飲料を1日2本、食事の際に1本、12週間にわたり毎日飲んでもらったところ、4週目から12週目まで、BMIおよび体重が初期の値および対照群の値に比べて低下しました。体脂肪や内臓脂肪も12週目に低下しました
3-4 血圧の上昇を抑える
毎日120ml(湯のみ1杯程度)以上の緑茶を1年以上飲み続けている人は、緑茶を飲む習慣がない人に比べて高血圧を発症する危険性が46%低い、という疫学調査の報告があり、習慣的にお茶を飲むことによって高血圧を予防できる可能性が示されています。
3-5 脳卒中を防ぐ
3-6 動脈硬化を予防する
3-7 血糖上昇を防ぐ
茶カテキンには、糖質の吸収を穏やかにする働きがあります。