その5 免疫機能の調節
5-1 免疫力の賦活
カテキンの1種であるEGCには粘膜免疫系の働きをよくする効果があることが確認されています。
冷水で緑茶を淹れる(水出し緑茶)と、浸出液中のEGCGが少なくなり、EGCの効果が発揮されやすくなります。粘膜免疫系を活性化して病原体の侵入を防ぐためには、冷水で淹れたお茶を飲むのがよさそうです。
5-2 花粉症などアレルギーに効果
メチル化カテキンは、マスト細胞や好塩基球でのヒスタミン放出を強く抑えることによって抗アレルギー作用を発揮することがわかっています。
メチル化カテキンを乾物重量で1.5-2.5%含んでいる「べにふうき」緑茶を、花粉飛散1.5ヶ月前から飲んでいた人は、花粉飛散後から飲み始めた人と比べると、鼻かみ回数、涙量、鼻のアレルギー症状、咽頭痛などで症状が軽減しました。